ベイビーアイラブユーだぜ

BUMPの新しいアルバム,すごく良い.どの曲も変わらずに新しい.

タイアップでほとんど知ってる曲なのに,また違った輝きを見せてくれている.

そしてなんといっても藤原基央の言葉を読むことができるのが,CDで手元に置く最高の幸せだと思う.

 

特に好きな曲,新世界について綴りたい.

 

BUMPの歌詞における主人公は大体ひとりで,「君」や「あなた」は今はもう隣にいない,みたいなことが多かった.もちろん,ああきっとこの主人公は好きだと思っているんだなと感じられる曲がないわけじゃない.というより,「君」への思いというテーマはBUMPが普遍的にずっと唄ってきていること.でもその好きは,大切であるとか,離れてもそばにいるとか,そういう思いであって,やっぱり隣にいない人への思いなのではないかな.

 

新世界は,なによりあの音から,恋に落ちたときめきと世界が変わるほどの高揚感が溢れてる.アップテンポでキラキラしてて踊りたくなるような.

ちなみにいつもBUMPのライブ写真を撮ってくださっている古渓さんという方がTwitterで「こういう曲で星野源のバックで踊っているELEVENPLAYのみなさんのように踊る人がいたらキュートでかっこいい」みたいなことを言っていらして,すごく想像できたんだよね.そんな想像ができるような曲っていうのもBUMPでは珍しいけど,いいよね.

そしてサビになったら「ベイビーアイラブユーだぜ」と,あの藤原基央が!こんなストレートな表現を!!と思いませんでしたか,皆さん思いましたよね!

 

でも最初こそ画期的だな~と思ったけど,アルバムで歌詞を見ていると,しっかり藤原基央で余計に好きになりました.

泣いていても怒っていても 一番近くにいたいよ

なんだよそんな汚れくらい 丸ごと抱きしめるよ

好きってこういうことだよね.笑ってるときだけじゃなくて,どんなときだって一番近くにいたくて,どんなあなたも包み込める.誰かにこんなふうに思ってもらえていたらなあ.

もう一度眠ったら 起きられないかも

今が輝くのは きっと そういう仕掛け 

 これこそ藤原基央.この刹那的なまなざしと,時間の捉え方.睡眠時間や,宇宙飛行士への手紙といった名曲たちと根底はつながってるとこがある.

 

そして新世界の映像がまた素晴らしいと思います.

この曲はロッテのタイアップで,オリジナルアニメーションがテレビCMおよびYoutubeの動画で公開されてたけれど,そのアニメーションがとても好き.

ロッテのお菓子たちが登場してくるのもわくわくするし,男の子と女の子のストーリーも甘酸っぱくてきゅんきゅんする.でも,切り替わる映像のシーンカットのタイミングが,曲のリズムとテンポにぴったり合っているのが一番なんか見てて良い!ってなるのかも.

この映像,Youtubeで見れるバージョンと,アルバムに入ってるMVバージョンと,ライブでステージに映るバージョンと全て違っていて,本当に凄いのです.

 

こんな曲とまた出会えるなんて,BUMPと同じ時代に生きていてよかった.

 

 

メットライフドームのライブで演奏してたとき,「天気予報どんな時も 僕は晴れ 君が太陽」って歌いながら藤原さんが増川さんと肩を組んでいて,仲良しかよ!と思いつつぐっときたのはここだけの話です.