推しという存在について

先日,推し(俳優さん)のポストカードを購入しました.

そのことを恋人に報告したところ,すこし悲しい雰囲気を醸されまして.いや,たしかに逆の立場だったらと思うと気持ちはわかるけど,でもさあ!推しと恋人は違うんだよ!推しに抱くのは恋愛感情とはまた異なるの!!と熱弁したけどいまいち伝わってない気がする.

 

彼はアイドルにも興味がなく,推しって結局なんなの?という感じでした.何なんだろうね…

友人にこの話をしたところ,ひとつの答えをいただきました.

「推しの写真を飾るのは,美しい風景を飾るのと同じだよ」

そう!!それ!!

推しっていうのは,ただ見るだけでいい.そこにあるというだけで尊い存在なんだよね.

心が疲れたときに眺めて,ああ綺麗な景色だな,いつか行ってみたいけどここから見てるのもいいなって思うのが推し.

とても居心地がよくて,住みやすくするには多少の努力も必要で,でもその努力も楽しめるような場所が恋人.

 

どっちもいなくたって生きていけるけどね.依存しないように大切にしていけたらと思います.

 

最近この漫画をたのしみにしていて,推しへの愛があふれていてとても良いです.わたしの推しへの愛はまだまだだと思い知らされる…

crea.bunshun.jp

 

ベイビーアイラブユーだぜ

BUMPの新しいアルバム,すごく良い.どの曲も変わらずに新しい.

タイアップでほとんど知ってる曲なのに,また違った輝きを見せてくれている.

そしてなんといっても藤原基央の言葉を読むことができるのが,CDで手元に置く最高の幸せだと思う.

 

特に好きな曲,新世界について綴りたい.

 

BUMPの歌詞における主人公は大体ひとりで,「君」や「あなた」は今はもう隣にいない,みたいなことが多かった.もちろん,ああきっとこの主人公は好きだと思っているんだなと感じられる曲がないわけじゃない.というより,「君」への思いというテーマはBUMPが普遍的にずっと唄ってきていること.でもその好きは,大切であるとか,離れてもそばにいるとか,そういう思いであって,やっぱり隣にいない人への思いなのではないかな.

 

新世界は,なによりあの音から,恋に落ちたときめきと世界が変わるほどの高揚感が溢れてる.アップテンポでキラキラしてて踊りたくなるような.

ちなみにいつもBUMPのライブ写真を撮ってくださっている古渓さんという方がTwitterで「こういう曲で星野源のバックで踊っているELEVENPLAYのみなさんのように踊る人がいたらキュートでかっこいい」みたいなことを言っていらして,すごく想像できたんだよね.そんな想像ができるような曲っていうのもBUMPでは珍しいけど,いいよね.

そしてサビになったら「ベイビーアイラブユーだぜ」と,あの藤原基央が!こんなストレートな表現を!!と思いませんでしたか,皆さん思いましたよね!

 

でも最初こそ画期的だな~と思ったけど,アルバムで歌詞を見ていると,しっかり藤原基央で余計に好きになりました.

泣いていても怒っていても 一番近くにいたいよ

なんだよそんな汚れくらい 丸ごと抱きしめるよ

好きってこういうことだよね.笑ってるときだけじゃなくて,どんなときだって一番近くにいたくて,どんなあなたも包み込める.誰かにこんなふうに思ってもらえていたらなあ.

もう一度眠ったら 起きられないかも

今が輝くのは きっと そういう仕掛け 

 これこそ藤原基央.この刹那的なまなざしと,時間の捉え方.睡眠時間や,宇宙飛行士への手紙といった名曲たちと根底はつながってるとこがある.

 

そして新世界の映像がまた素晴らしいと思います.

この曲はロッテのタイアップで,オリジナルアニメーションがテレビCMおよびYoutubeの動画で公開されてたけれど,そのアニメーションがとても好き.

ロッテのお菓子たちが登場してくるのもわくわくするし,男の子と女の子のストーリーも甘酸っぱくてきゅんきゅんする.でも,切り替わる映像のシーンカットのタイミングが,曲のリズムとテンポにぴったり合っているのが一番なんか見てて良い!ってなるのかも.

この映像,Youtubeで見れるバージョンと,アルバムに入ってるMVバージョンと,ライブでステージに映るバージョンと全て違っていて,本当に凄いのです.

 

こんな曲とまた出会えるなんて,BUMPと同じ時代に生きていてよかった.

 

 

メットライフドームのライブで演奏してたとき,「天気予報どんな時も 僕は晴れ 君が太陽」って歌いながら藤原さんが増川さんと肩を組んでいて,仲良しかよ!と思いつつぐっときたのはここだけの話です.

 

 

種まく人 -いだてん第1部完走ー

今年の大河ドラマは凄い.

というか朝ドラも凄いんだけど,それはまたじっくり語るとして.今日は大河ドラマいだてんについて語ります.

 

いだてんが発表されたとき,大河なのに幕末とか戦国じゃないの?って思っちゃいました.固定概念にとらわれてた.しかもなんで2020年ではなく2019年に?

この作品は,今,見ることに大きな意味がある.そう思った瞬間がこの半年だけでも数えられないほどあった.

 

スポーツとは何か.身体を動かす人,運動を愛する人,応援する人,支える人.

まだスポーツやオリンピックが認知されておらず,女性が外で走るなど考えられなかった時代.そこから現代の日本をつくった人々の信念と生き様を,2つの時間軸と何人もの主人公から描く.宮藤官九郎は素晴らしいと思います.もちろん俳優さん,スタッフの方々も.

 

第1部 金栗四三篇を併走し,考えたこと.

 

現在でこそ選手一人ひとりの情報が(良くも悪くも)伝えられ,彼らが思いをもち,努力してきたからこそのオリンピックの舞台である,ということは少なからず皆が知っていることと思う.しかしそれでも,メダルがとれなかった,結果が残せていない,と結果ばかりに囚われてしまう.選手ではなく,我々が.

結果は大事だけれど,試合でのプロの技や奇跡的なチームワークに心動かされたり,若い世代に未来を想像してわくわくしたり,そんなふうに来年のオリンピックを観戦して応援したいし,多くの人がそうであったらいいと思う.

 

私はこの物語の時代のことを想像もしていなかった.東京にオリンピックが来ると聞いても,人生でそうあることじゃないしラッキーぐらいの感想だった.

でも,いだてんを半年見続けてきて,この人たちの熱い思いと行動が積み重なり,受け継がれていまに繋がっていると思うと,1964年にオリンピックが東京で開かれたこと,そして来年2020年に再び東京で開かれることの重みが,自分のなかで大きく変わってきている.だから,この作品は2019年の大河ドラマなんだね.

 

オリンピックやスポーツとは少し離れて,第22回「ヴィーナスの誕生」でのセリフがとても良かった.どの回にもぐっとくるシーンはたくさんあるんだけど.

竹早の生徒が靴下を脱いで走った問題での,娘と金栗先生がお父さんに放った二つの言葉が特に良かった.

まず娘ちゃんが切った「女らしさは男が決めてる,じゃあ男らしさも女に決めさせろ」という感じの啖呵.いまはだいぶ社会も変わって女らしくとかあんまり言われないようにはなってるけど,痛快だったし,これを言い切ってくれる男性の宮藤官九郎脚本についていきます!

あとこのときの金栗先生が「足を出す女性が悪いのではなく,それを好奇の目で見る男が悪い」と言ったのも,すごいなあと思ったよね.

2つ目は,はしたないと娘に怒るお父さんに対して金栗先生が言った「まず褒めてやらにゃあいかんでしょう」.記録だしたんだもん,怒られるより褒められるべきことだけど,娘の心配が先にたってしまう.自分が親になったとき,心配よりまず褒めてあげられるかなあって,難しいよなあと思ってしまった.忘れないようにしよう.

 

第2章 田畑政治篇も魅力的な人々がでてくるだろうし,いだてん,これからも併走していきます.たのしみ!!

 

 

最後に,オープニングの映像がとても好きです.東京の今と昔,本物のオリンピック映像(NHKなんで)と日常の動作,すごくいいよね.特別だけど特別じゃないお祭りなんだよね!

 

 

10代とラジオ

私の10代はラジオとともにあった.

ぎりぎり高3までスマホが手元になかった世代,なのもあるかもしれないけれど.

 

当時のわたしはほぼ毎日 SCHOOL OF LOCK! という伝説のラジオを聴いていました.

やましげ校長とーやま校長やしろ教頭の世代です.やましげテレビでたまに見ると嬉しくなるし,何かのタイミングで三人の声聞いたら泣いちゃう自信ある.

(SOLのこと考え始めて15分経過)

あ~誰が出てたとか調べてたらいろいろ思い出してきて懐かしさがたまらん!!

北野きいちゃんとかね,能年ちゃんとか聴いてたなあ.チェッキンガム宮殿!!ロックのスペルは~?エル,オー,シー,ケー!

知らないひとには意味が分からないと思いますが,エモいんです.懐かしすぎ.

 

今でも印象に残っている曲がいくつかあります.

1曲目は,ブルーハーツの「人にやさしく」.2011年の震災後,放送が再開して最初に流れた曲だった.

私は被害を受けていないけど多感な時期で.でも ”聞こえるか がんばれー!” という叫びが,自分のもやもやした被災地への思いの代弁,そして自分への励ましにも思えた.当時テレビや新聞ではあまり取り上げられていなかった,被災地の同世代の声を知ることができたのもラジオだったし,SOLはずっと寄り添っていたなと思います.

2曲目は,やしろ教頭が卒業する日の最後に流れた,森山直太郎の「さくら」.

聴きながら気付いたら泣いてて,びっくりした.SOLを聴き始めて6年ぐらい経ってて,それだけ自分のなかで大きなものになっていたんだなと.

いまでもこの曲を聴くと,ラジオを聴いてた自分の部屋と,あのときの感情を思い出します.

 

SOLに限らず,ラジオの魅力はたくさんあるよね.

ラジオって聴きたい曲以外も流れてくるから,そこで今までの好みとは違う新たな曲やアーティストに出会える.私はラジオでサカナクションや世界の終わり,andymori などを知ったし,その出会いにとても感謝しています.

あとやっぱり他のメディアと大きく違うのは,リスナーとの距離感かな.

お題に対してリスナーが送ったメッセージをラジオで全国のリスナーに届けてくれる.特にSOLは直接電話でどんどん話してくっていうのが良かった.正直メッセージの数も多いだろうし期待せずに送ってたのに,私もSOLで1回,BUMPの番組で1回取り上げてもらったことがあって.ああ本当に全部みてるんだ~って思った.笑

 

SOLは高校卒業とともに聴くのをやめて,最近はあんまりラジオ聴かなくなってしまった.聴いてるのはBUMPのラジオと,福山雅治のラジオぐらい.

あとは(深夜のやつだから)あんまり言いたくないけど,星野源オールナイトニッポンは割と好きです.

ちなみに私は星野源を認識したのがLIFE!のオモえもんとエッセイ本のイメージだったので全然平気だけど,恋とかで星野源かっこいい!ってなったひとがあのラジオ聴いて最初のショック大きいだろうね…

 

久しぶりにラジオに何かメッセージ送ろうかな.

 

 

 

 

ジブリ論争 - ヒーロー編 -

ジブリだったら,誰が好き?

ずばり私はハウルです.彼以外考えられません.

 

まずは見た目から.

金髪も素敵なんですけど,黒髪が好きです.あのすらっとした佇まいと,洋服もなんかお洒落だよね.あと前髪が長めなとことか,鎖骨とか…これぐらいで止めておきます.

 

ちょっとしたプラスポイント(無くてもいい)

料理をしてくれる人は素敵だと思うので,卵の割り方に惚れました.ちなみに私はあの割り方できません.

そして声.キムタクの王子様みたいなあんまり人に興味なさそうな感じ,ハウルだなと思う.好き.

 

彼の内面について.

一言でいえば,ハウルはだめな人ですよね.気に入らないと拗ねて,嫌なことから逃げるずるい人.

でも(お風呂事件や荒地の魔女の件はおいといて)戦争に行きたくないというのは真っ当だよね.そして大切な人にはきちんと思いを伝え,守るために戦いに行く.弱さと格好良さのギャップ最高です.

あと,魔法が解けた荒地の魔女を見ても特に嫌がったりしないし,卑屈なソフィーに,ソフィーは綺麗だよ!とまっすぐ伝える.あんなに美しいものしか好きじゃなさそうなのに,見た目だけではなくしっかり本質を見極めて,彼なりに誠実に向き合っているんだろうなと思いました.

 

考えれば考えるほどハウルは理想の人だ…なかなか現実にはいないけど…

 

他のキャラクター推しのご意見は甘んじて受け入れます.個人的好みだもん.

これだけ語っておいて,実は1番好きなジブリ作品となるとハウルではありません.ハウルも好きだけど.その作品についてはいつかまた.

 

 

 

"可愛くなりたい" の分類

あ~可愛くなりたいって思うんだけども,そこにはいくつかの感情があるよね.というようなことをシャワー浴びながら考えてた.

 

先日の橋本愛ちゃんのインスタの言葉がとても好きでした.

いつでもあなたが美しく戦うためのお化粧をしようね.

誰に見せるためのものでもないから 

 そうなんだよ.わたしにとってのお化粧は,自分のためってのが大きい.

 

いやだってさ,化粧品って結構お金かかるし,姉妹やキラキラ系の友達いなかったから完全に独学でやってるし,面倒だと思うときもありますよ.

それでもなんで可愛くなりたいとは思うんだろう.

 

1.気分を上げるため

目元きらきらしてるよ!水ジェリーファンデひんやりして気持ちいいね!がんばってこ!

って自分に言い聞かせる.自己満足.自己肯定感を上げてく.平日の感情はほぼこれ.

 

2.美しく戦うため

これは,男女問わず好きな人に会ったり,試験とか発表とかそこそこ大舞台に臨んだりするときですね.気合を入れる.

好きな人に対しては,1番の自分を見せて好意を持ってもらえたらいいな的な打算も少しはあります.まあでもこれも自己満足.

 

3.周りの人に可愛いと認められるため?

わかんないけど,想像してみた.わたしは女子校育ちなのもあって,女の子にちやほやされるのは嬉しいです.でも好きでもない異性からそんなこと言われたい…か…?

可愛いは正義だけど,他のとこで勝負しよーって思います.

 

わたしのバイブルの一つ,マンガ動物のお医者さんで,お洒落な新入生たちが馬や牛にしか見てもらえないことに気付いてだんだん地味になっていく話がありましたね.

毎日同じひとたちと顔あわせてると,なんかもう見た目ではどう思われてもいいやって気分になるよね.恋愛対象じゃない相手に対してはそんなもんだと思います.夢見てる男の子がいたらごめんなさい.

 

女のたしなみとかいってフルメイクを強制するような恋人とか職場はきっと無理だ.

自由に,自分のために,可愛くなりたい.

 

 

 

最初の記事からこんなだけど,思ったことを忘れないように書き留めておく場所にする予定です.よかったらみてってください.